【アラフォーランナー日記】

現役時代の自分にランニングで勝負してみた結果…

ズームフライ(約352km使用)vsズームフライFK(新品)

先日、ズームフライFKでペース走をしてきました。
その際に計測したガーミンのデータを元にして、同じようなタイプのシューズ、ズームフライとの比較を今日は書きたいと思います。

ナイキ ズーム フライ フライニット (AR4561) メンズ 陸上/ランニング ランニングシューズ : ブラック×イエローグリーン NIKE

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感想(3件)


ズームフライvsズームフライFK

どこが違うのか?

向かって左がズームフライ、右がズームフライFKです。

アッパー

見た目は厚底で本当にソックリなのですが、実はアッパー素材に大きな違いがあります。

ズームフライFKの方は、アッパー素材がフライニットになっているので、足全体を包み込むようにフィットしてくれます。
そのため、シューズ自体の荷重が足全体に分散され、軽く感じます。

ミッドソール

そして、ミッドソールの素材も違います。
ズームフライがルナロンを使用しているのに対してズームフライFKはリアクトを使用しています。
リアクトといえば私は「オデッセイリアクト」というシューズを持っています。
めちゃくちゃフワフワ接地感シューズですw
ズームフライほどの反発が必要のない局面で、ズームフライに匹敵するほどのクッション性を兼ね備えたシューズを探した結果、オデッセイリアクトにたどり着きました。
このリアクトという素材はルナロンの次に開発されたミッドソール素材で、クッション性・反発力・軽量性・耐久性において、ルナロンよりも向上しているという優れものです。
反発力が優れているといっても、オデッセイリアクトにはカーボンプレートが搭載されていないので、やはりズームフライほどの反発はありません。
だからジョグなんかの使用にはオデッセイリアクトはピッタリなシューズです。

そして私は考えました。
この素材でカーボンプレートが搭載されたら…
と。
ヴェイパーほどではないにしても、それにかなり迫る実力のシューズになりそうです。

実はこのオデッセイリアクトを購入するとき、店員さんに私は質問しました。

「これにカーボンプレート入れたらどんな感じになりますかね?」

すると店員さんは言います。

「そんな靴は出たとしても、反発が強すぎて履きこなせる人はそういないでしょう」

まるで、「そんなバカな話」と鼻で笑うような言い草でした。

そして、しばらくしてそのバカな話が実現するのでした。
それがズームフライFK!

カーボンプレート

しかも、内蔵されているカーボンプレートもズームフライのものと違います。

ズームフライに内蔵されているのは「カーボンナイロンプレート」なのに対して、ズームフライFKに内蔵されているのは「カーボンプレート」です。
ナイロンではなくなっています。
実はこれ、ヴェイパーフライ4%に内蔵されているカーボンプレートと同じものなんです!


ズームフライよりもかなりグレードアップされた印象のズームフライFK。
両者にそれ程の差は見られるのでしょうか?
ガーミンのデータをもとに早速検証していきたいと思います!

検証

競技 6kmペース走(4'00"/km)

天候、気温、風向き、風量は、両者大きな違いはありません。

まず結果から。


16秒ほどズームフライFKの方が速いという結果になりました。

ズームフライFKはミッドソールがリアクト素材ということで、オデッセイリアクトのようなフワフワ接地感を期待していたのですが、その感覚とは程遠いものでした。
どちらかといえばルナロン素材のズームフライの方が近い感覚です。恐らくカーボンプレートの影響でしょう。
初めてズームフライを履いた時の跳ねる感触と同じものを感じました。その跳ねる力を推進力として利用して走る感じになります。
その初めての感触を感じさせてくれたズームフライの方は、最近その感触が無くなってきているように感じられます。
やはり走行距離が多くなってくるに従って、バネの力も弱まっていっているのかも知れません。

そして…

このアウトソールの違いです。

ズームフライの方はスベスベです…

ズームフライFKの方は、ペーランで一回使用した後のものです。

更に…

両者のガーミンデータの間には18日間という長い期間が空いております。
このタイムの差は、私の成長による部分もあるのかも知れません///

ランニングダイナミクス


平均ピッチは同じ184ですが、最大ピッチがズームフライFKの方が少し高いです。
何が作用してこのような結果になったのか、数字だけでは分かりにくいのでグラフでも見てみたいと思います。

よく見ると、最後のスパートがズームフライFKの方が僅かにピッチが高いように見えるので、その差だと思われます。

そして、ストライドがズームフライ1.39mに対してズームフライFKは1.4mと僅かに長いです。
やはりバネの力がズームフライFKの方が素材的にも優っていて新品なので、それが数字に出たのかもしれません。

ラップタイム


ズームフライの方は、初めの1kmをかなり余裕をもって(ビビって)通過しているので、後半、脚が残っていてペースを上げることができました。
それに対してズームフライFKの方は初めから少し速めにスタートして、かつ、後半まだ脚が残っていてペースを上げることができています。

同じペースでスタートして、ズームフライでここまでペースを上げることができたかどうか…

ペース/心拍数


後半の上がり方を見る限りでは、ズームフライFKの方が脚が残っていたように見えます。

平均心拍数はズームフライが171bpmに対してズームフライFKは169bpm。
最大心拍数はズームフライが189bpmに対してズームフライFKは181bpm。
ガーミンの手首心拍計はあまり鵜呑みにはできませんが、今回のこの結果に限っては、数字通りの結果ではないかと思います。
理由は、感覚的にですw
ズームフライのときよりも、ズームフライFKのときのほうが、単純に疲れなかったからです。

まとめ

ズームフライに比べて、素材的な部分でかなり改善されたズームフライFK。
今回の結果で、その差がかなり出たかと思われましたが、やはり走行距離約352kmのズームフライと新品のズームフライFKの比較ということで、グリップ力やバネの力の面でどうしても新品の方が有利となってしまいます。
本来ならば新品のズームフライを購入して比較するべきだと思うのですが、お財布事情でそのような訳にはいきませんでした…

感覚的な意見になりますが、新品のズームフライと比較したとしても、今回ほどの差にはならなかったにしても、ズームフライFKが勝利したと思います。
進み方がちょっと違います。
ええ、まさに感覚的にですw


ズームフライの方が安心できる点として、シューレースを通す穴がしっかりしている、という点があります。
まずは画像から。

ズームフライの方がアッパーの強度がしっかりしている上に、フライワイヤーの支えがあるので、シューレースを締めたときの負荷が穴だけに掛からないようにしてあります。このフライワイヤーの支えがあることで、シューレースをキツく締めた際にアッパーが破損する恐れが軽減されます。

対してズームフライFKの方は、ただでさえ弱いフライニット素材に穴が開いていて、そこにシューレースを通す仕組みになっています。
フライワイヤーも無いので、シューレースをキツく締めた際に穴に負荷がもろに掛かり、アッパーが破損するのでは?という恐れが頭をよぎりました。

フライニットだからシューレースなんてキツく締める必要がない、と思ったら大きな間違いです。
このズームフライFKは、意外と踵が浅い作りになっていて、シューレースの締め付けが緩い状態で走ると、踵からシューズが脱げてしまいそうになるのです。

だからシューレースはキツく締める必要があるのですが、そうするとアッパーの強度が心配になります。

まあ、ナイキさんがその辺はしっかり作り込んでいることを期待して、シューレースを通す穴が切れたらそれはそれでまた記事にしたいと思いますw


↓(;´Д`)
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