【アラフォーランナー日記】

現役時代の自分にランニングで勝負してみた結果…

ズームフライvs HANZO V2 R(インターバル編)

前回の予告通り、今回は「ズームフライvsハンゾーv2 R」の対決、第2弾を書きたいと思います。

第1弾ではペース走での比較検証でしたが、今回はインターバルでの比較検証です。

設定は 400m×6(1'16"〜1'19")r=200m (〜1'12")です。

ズームフライは前日の記録、ハンゾーv2は7日前の記録となります。

ハンゾーv2のときは、私自身がこの距離のインターバルをするのが初めてだったということもあり、ペース配分がうまくいかず最後タレてしまい、惜しいところで目標達成ならず(1'19"を一度でも割ったらアウトです)で終わってしまいましたが、ズームフライで挑んだときは2回目で慣れもあったおかげか達成することができました。

その辺りのデータも数字で比較してみることによって、達成できなかった理由なんかが浮き彫りになってくるかもしれません。

それでは検証結果です。

ラップタイム


「おわかりいただけただろうか」


インターバルのノルマを達成しているズームフライの方が、インターバルのノルマを達成していないハンゾーv2よりも、トータルで見るとタイムが遅いです。

リカバリーのタイムに大きな違いはありません。

なぜこのようなことになってしまったのか?

まず一つに、ハンゾーv2の方が軽くて脚の回転が速くなるので、加速がしやすくなり、短い距離のインターバルではトータルでタイムが速くなりやすい、ということが考えられます。

そしてもう一つ、ハンゾーv2のときは、私自身がペース配分をミスって実力以上のスピードで挑んでしまったことで、最後失速してしまうという失敗を犯してしまっています。
その失敗を分かっていながら、2回目の挑戦であるズームフライのときも1本目、2本目が設定よりも速くなってしまっています。

前回と同じ失敗を繰り返してしまうことが頭をよぎった私は、そこで守りの意識が芽生えてしまいました。

ズームフライの3本目以降が設定ギリギリになってしまったのはそのためです。

まとめると
・加速度が優れているハンゾーv2は、短い距離での結果が出しやすい。
・ズームフライのときは守りの意識が芽生え、ペースを落としてしまった。

この2点が重なったことによって、今回のような結果になってしまったと考えられます。

インターバルの設定タイムをクリアできたのはズームフライの方ですが、設定タイムをクリアできていないハンゾーの方が合計タイムでは勝っているという、このラップタイムの結果だけでは両者のどちらかに優劣をつけるのは難しいです。

しかし、両者の間には5日間という期間があります。その期間で私も練習し、成長しているはずです。
2回目のチャレンジもハンゾーで挑んでいれば、設定タイムをクリアできた自信はあります。
それを考慮した上で今回のこの結果だけをみると、もしかしたらインターバルという短い距離の練習をするにあたっては、加速に優れたハンゾーに分があるのではないか?というのが私個人の今の感想です。

ペース(分/km)


平均ペースはもちろんのこと、瞬間的なベストタイムもハンゾーの方が僅かではありますが速いという結果となりました。
やはり加速度という点でみれば、ハンゾーの方に分がありそうです。

心拍数/ランニングダイナミクス


両者ともに相当心拍数は上がっていますが、ハンゾーv2の方が少し高めとなっています。
実際やってみて、体感的にもどちらかといえばハンゾーv2の方がしんどかったです。
なんと言ってもズームフライの厚底クッションによるダメージの軽減は、アスファルトを走る上では非常に有利となります。
それが「しんどさの軽減」に繋がったことは十分に考えられます。
ただ、この距離のインターバルの経験値という点で見れば、ズームフライのときは2回目ということもあり、比較的慣れていたと思います。そのため、身体的にも楽ができたのかもしれません。
何より、中盤のペースが違い過ぎるという点も、ズームフライの方が楽だったという結果に繋がると思います。


ランニングダイナミクスでは前回と同じような差がでました。
平均ピッチはズームフライが181spmなのに対して、ハンゾーv2の方は184spm。
最高ピッチもズームフライは205spmに対してハンゾーv2は210spmです。
しかし平均ストライドはズームフライ1.36mに対してハンゾーv2は1.34mと、ズームフライの方が少し長いです。
ズームフライのカーボンプレートの反発と厚底で脚が長くなった分が数字に出た、といった感じでしょうか。
この点で言えることは、ストライド走法の人にはズームフライの方が合う可能性が高く、ピッチ走法の人にはハンゾーの方が合う可能性が高いということです。
前の記事にも書きましたが、こういった点を見極めることが自分にあったシューズ選びのヒントになるのではないかと思います。

前の記事↓
zeduo.hatenablog.com

まとめ

今回のような短い距離の検証結果だけでみれば、加速が期待できるハンゾーv2の方に分がありそうです。
ただ、アスファルトからのダメージ軽減度合いを考えると、長い距離を走るような状況にはズームフライの方が適しているのかな?といった印象です。
タータンで走る場合には薄底のシューズのダメージを受けやすいという難点がアスファルトのときよりは軽減できるので、厚底より薄底の方に分がある場合が多くなりそうです。


結論を言えば、どちらのシューズが優れているというのは正直、場合によるとしか言いようがありませんw

まあ、一番重要なことは、そのシューズが本人に適したシューズであるか?ということではないでしょうか?
本人に適したシューズでなければ、そのときは速く走れたとしても長い目で見れば故障のリスクが高くなります。
故障をすれば、度合いにもよりますが、下手をすれば何ヶ月も走れなくなってしまい、また一からスタート…
なんてことにもなりかねません。


さて、今回もハッキリとした白黒をつけることはできませんでした。

ブログの背景やサムネイルにまで使っているぐらいなので、私個人的にはズームフライの方が好きですが、ハンゾーの軽さや接地の感覚も嫌いではありません。
厚底ばかり履いていて、たまにハンゾーを履いたときの地面の感覚が直に伝わってくるような接地感覚には、なんとも言えない新鮮さを覚えますw
そういった意味でも、こういった二つの全く違ったタイプのシューズを持つというのも、一つのコレクション的な楽しみにもなるし、なんと言っても

面白い

ですw

ただ、そうすることでリスクも生じます。
例えばAというシューズと、それとは間逆の性質のBというシューズを持っているとします。
Aのシューズが自分に最も適した怪我のリスクも少ないシューズだとすると、Bのシューズはその間逆の性質なので、もしかしたら怪我のリスクの高いシューズかもしれません。ですので、その辺のリスクも考慮したうえでシューズを履きまわすということを楽しんでいけたらいいのではないでしょうか。


なお今回の検証は、本人の体調の良し悪し、一方のシューズに対する慣れや不慣れ、風力の強弱、等々、不確定要素を多く含む素人検証となります。
細かな数字の信憑性に掛ける場合がございますので、その点ご了承ください。


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